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デザイン

折り紙とモダンデザイン:ファッションから建築まで

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orimemo編集部
折り紙とモダンデザイン:ファッションから建築まで

「ORIGAMI」という言葉は、今や世界共通語です。 そしてそれは、単なる日本の伝統工芸という枠を超え、最先端のデザイン言語として世界中のクリエイターを刺激し続けています。

ファッション:着る折り紙

最も有名な例は、三宅一生氏の「PLEATS PLEASE」や「132 5. ISSEY MIYAKE」でしょう。 一枚の布を折り畳んでプレスし、着用すると立体的なフォルムが生まれる服は、まさに折り紙の概念そのものです。 平面(2D)から立体(3D)へと変化する美しさは、機能性と芸術性を兼ね備えています。

インテリア・家具:変形する機能美

折り紙の構造を取り入れた家具も増えています。 使わないときは薄く畳んで収納でき、使うときは一瞬で椅子やテーブルに展開できる「Flux Chair」などはその好例です。 紙のような薄い素材でも、折り目を入れることで強度が増す(剛性が高まる)という折り紙の特性が活かされています。

建築:ファサードと構造

建築の世界でも、折り紙のような多面体構造はトレンドの一つです。 光と影が織りなす複雑な表情を作るファサード(建物の正面)や、柱を使わずに広い空間を支えるための折板構造(シェル構造)などに、折り紙の幾何学が応用されています。

パッケージデザイン

商品のパッケージにも、折り紙の技術は使われています。 接着剤を使わずに組み立てられる箱や、開けるときのワクワク感を演出する複雑な展開構造など、エコでユニークなパッケージデザインのヒントは、折り紙の中にあります。

まとめ

古くさいと思われがちな折り紙ですが、視点を変えれば、これほどモダンで機能的なデザインシステムはありません。 「折る」というシンプルな行為から生まれる無限の可能性は、これからも世界のデザインを革新し続けるでしょう。 街中で幾何学的なデザインを見かけたら、「これも折り紙かな?」と想像してみてください。

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orimemo編集部

折り紙の楽しさを世界に広めるために活動中。最新のトレンドやテクニックを発信しています。